投資を続けて慣れてくると、証券会社の多さ・情報の多さに驚かされます。
自分が既に口座開設している証券会社より、もっと安い手数料で取引が出来る証券会社が出てきたり、キャンペーンをやっている証券会社が、必ず出てきます。
そこで、「こっちの口座の方が得だ」とその証券会社の口座を開設して取引をすると、
常にお得な所で取引をしようとするので、結果として、複数の証券会社を持ってしまいます。
証券会社の口座って1人何口座も持って大丈夫なのかな?
NISAやつみたてNISAは1人1口座って決まっているよね。
結論としては、
複数の証券会社に口座複数持つことは、特に制限がありません。
自分の管理が出来る範囲であれば、複数口座を持つ事はメリットの方が多いです。
- 証券会社を選択できるので、お得な口座が選べて、コストの削減になる。
- 証券会社により取り扱っている商品が異なるので、商品の選択肢が広がる
- IPO投資が複数の証券会社からブックビルディングができる為、有利になる。
- 証券会社のシステムのトラブルがあった場合に他の証券会社で取引ができる。
- 複数の証券会社の投資情報が見れる
- 複数の証券会社の取引ツールが使える
メリット①証券会社を選択できる
ポイント投資や、口座開設キャンペーンや、取引手数料全額キャッシュバック等、
各証券会社のキャンペーンやサービスが様々あるので、それにより証券会社を選べます。
例えば、「VTI連動型投資信託」の場合・・・
この商品は、楽天証券「楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天VTI)」、SBI証券「SBI・V・全米株式インデックス・ファンド(SBI・VTI)」で購入ができます。
- 楽天VTI 信託報酬 0.132 %程度/年(税込)
- SBI・VTI 信託報酬 0.0938%程度/年(税込)
と信託報酬が異なります。
この場合は、SBI・VTIの方が信託報酬が低いので、SBI証券で購入をしよう等と検討ができます。
信託報酬とは、投資信託の運用・管理にかかる費用。年率の値が日割りされて、基準価格の計算時に、費用として既に引かれた額が公表されている。よって新たに支払う必要はない。
メリット②証券会社によって取り扱っている商品が異なる
1株から購入できる証券会社や、外国株は取り扱っている商品が証券会社で異なる場合があります。取引手数料も異なるので、購入したい株数や銘柄、手数料によって、証券会社を選べます。
- LINE証券
- 松井証券
- SBI証券
- DMM.com証券
- マネックス証券
- SBIネオモバイル証券(IPOも1株から購入可能)
メリット③IPOの申込件数を増やせる為、当選確率が上がる
これは、1つの企業に対して、複数の証券会社からブックビルディングの申し込みが出来るため、当選確率が上がります。
資金拘束の有無など、ブックビルディングのルールは各証券会社によって異なるので、
確認が必要です。
メリット④システムトラブルがあった場合に他の証券会社を利用する。
メンテナンス時や、システムトラブルがあった証券会社で保有している、株の売却は無理ですが、
新規に株を購入したい場合は、他の証券会社で購入という選択肢も出来ます。
【 過去の経験談 】
某ネット証券で、IPOが当選して上場当日に初値売りをしようとしたら、
なんとシステム障害でログインが出来ずに、とても慌てた記憶があります。
それが朝7時半に判明して、初値売り期限が迫っていて、
受付時間外だったけど、ダメもとで証券会社に電話連絡したが
何とつながり、電話で初値売りをした経験があります。
(おそらくシステム障害だったので繋がったのは特例だったと思います。)
ネット証券は、ログインが出来ないと何も出来ないので、1つより複数持っていた方がいいかもしれません。
メリット⑤各証券会社の投資情報が得られる
口座を開設している人なら、学べるセミナーや勉強会などが多くあります。
参加費無料でネット配信のものが多く、気軽に学べるのが魅力です。
メリット⑥各証券会社のトレーディングツールが使える
各証券会社独自のトレーディングツールがあり、株のチャートや売買や情報をリアルタイムに閲覧する事ができます。
- 楽天証券「マーケットスピードⅡ」、スマホ用「iSPEED」
- マネックス証券「マネックストレーダー」、米国株スマホ用「トレードステーション」など
- SBI証券「HYPER SBI 2」
- 松井証券「ネットストック・ハイスピード」
など、各証券会社独自のトレーディングツールがあるので、使い分けると有効活用できます。
例えば、私の場合、
- 個別株(日本株・米国株)の売買 楽天証券「iSPEED」
- 米国株のチャート閲覧 マネックス証券「トレードステーション」
等と使い分けています。見やすさ、操作の簡単さ等好みがあるので使い分けるといいと思います。
複数の証券会社を持つメリットは多くありますが、やはり、デメリットも知り、しっかり理解する必要があります。
資産保護に大事な内容も含まれるのでしっかり、抑えておく必要があります。
デメリットも知りたいね
- 口座番号やパスワード等の管理に手間がかかる
- 確定申告の際に、手間がかかる。
- 資金が分散されるので、管理に手間がかかる。
デメリット①超重要!!口座IDとパスワードの管理
ネット証券で必要なのは、「ログインID」と「パスワード」です。
ログインIDは、証券会社により、口座番号の場合も、あれば任意のIDでログインする場合、
パスワードは、使いまわしを避けるように推奨されていたり、定期的にパスワード変更を求めれるので
、ログインIDとパスワードの管理は特に徹底する必要があります。
それ以外に4桁の暗証番号も管理が必要になります。
デメリット②確定申告に手間がかかる
証券会社で口座を開設する際に、「特定口座で源泉徴収あり」で開設した方は、確定申告は
証券会社が行ってくれるので申告の必要が基本的にはありません。
しかし、あくまでも証券会社口座内の範囲での損益通算※1なので、
複数の証券会社の損益通算はできません。
※1損益通算とは・・・一定期間内の利益と損失を相殺することを言う。
したがって例えば、
A証券会社で利益が50万円、B証券会社で損失が50万円だったとすると、損益通算が0円だが、A証券会社では50万円の利益に対し課税されてしまう。
これを損益通算して確定申告すると、過払い金分が戻ってきます。
今はe-TAXでオンラインで申告もできるようになり簡単にはなっていますが、確定申告をする必要があります。
既に、医療費控除やふるさと納税、住宅ローン控除などで確定申告をされている方は、慣れていると思うので、一緒に申告をするだけです。
デメリット③資金を分散するので、管理に手間がかかる。
IPOで複数の証券会社を利用する場合、資金拘束の証券会社があるので、A証券に30万、B証券に30万と資金を分散させる必要があったり、投資を複数の証券会社で行っていると、資金の全体の把握に手間がかかります。
なので、複数の証券会社で資産を管理する場合は、
- 各証券会社の目的(IPOがメイン、つみたて投資がメイン等)を明確にする。
- 事前に、証券会社から、資産を移動させる場合の事も確認しておく(出金口座、出金されるまでにかかる日数などは、証券会社により異なります。)
私も複数の証券会社で開設をしていて、注意しているのは、IDやパスワードのセキュリティ面と、
資産の把握です。
開設するにあたっては、これらをしっかり管理していく事が大切です。
→ つみたてNISAの記事はこちら
→ iDeCoについて詳しく解説しています。
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