10年働いた会社を辞める事にしました。退職金は出るようだけど、いつ振り込まれるとか詳しい事がわからないまま退職する事になりそう・・・
退職前に確認しておいた方がいいですよ!
退職金に関して
退職金とは、退職時に会社から支払われる賃金の事です。
退職金は、法律上支払いは、義務付けられてはいないので、全ての会社で支給されるわけではありません。
その為、支給額や支払われる時期等の具体的な内容は一律で決まってはいません。退職金制度の有無や規定は、会社の就業規則で定められている場合に支払われます。
- 退職金があるのか
- いつ振り込まれるのか
これらをうやむやのまま退職すると、退職後に確認を取らなくてはいけないので、
退職前に事前に、経理部に確認しておいた方が安心です。
退職前に確認すべき事
この記事では、退職金に関して確認をしておいた方がいい3点
- いつ支払われるのか
- 退職金にも税金がかかる
- 確定申告の必要はあるのか
を説明します。
退職金は、義務でもなく一律で決まっている制度ではないので、一般的な情報となります。
退職前に、流れや必要な書類を知っておくと、不安なくスムーズに受け取れると思います。
退職金はいつ支払われるのか?
退職後に、退職金がすぐに支払われるはけではなく、多くの会社では、1か月から2か月以内に支払われるのが一般的です。但し、会社によっては半年後とする会社もあるようです。
私の会社では、60日以内に、事前に退職金振り込み支払われると、経理から言われました。
退職金にも税金がかかる
退職金も所得になるため、所得税がかかります。ただし「退職所得控除」という軽減措置が設けられています。
【 退職所得控除 】
- 勤続年数20年以下 → 1年あたり40万円が控除
- 勤続年数20年以上 → 20年分の800万+20年を超えた分1年につき70万円が控除
さらに、上記の控除後の金額の1/2が、最終的な課税対象となる。
これらを踏まえて、退職金で損をしない為に、
「退職所得の受給に関する申告書」
を支払者に提出する必要があります。
会社側から、「出して下さい」とは言われないので、自分で準備をして提出する必要があります。(提出期限は、退職金支払い日の前日)
これを提出しないと、「退職所得控除」の手続きはされないので、一律20%が源泉徴収されます。
提出していなかった場合、確定申告をすれば、払い過ぎた分は還付されます。
国税庁HP|[手続名]退職所得の受給に関する申告(退職所得申告)
確定申告の必要はあるのか
「退職所得の受給に関する申告書」を提出している場合は、会社が源泉徴収をしてくれるため、原則として確定申告は必要ありません。提出していない場合は、「退職所得控除」等を考慮した正しい税率で引かれていないので、確定申告が必要になります。
「退職所得の受給に関する申告書」の事を知っていて良かった。知らなかったら確定申告が必要でした。
「退職所得の受給に関する申告書」を提出する際には、「退職金の源泉徴収票を希望する」旨を伝えておきましょう。
まとめ
退職金は、会社によって支払いの有無や規定が異なる事、所得税やそれに対する控除があるという事を抑えておく事が大事です。
退職前に、「退職所得の受給に関する申告書」を提出しておく事をおすすめします。